届かぬ想いが届く日を…


 

気がつくといつも彼を見ていた。


叶わぬ想いと知りながら、どうしても、届いて欲しいと願ってしまう。そんな自分が、そこにいた。 





 
「ギラティナ!」

あの者の声だ。最近この泉に頻繁に来る、緑の竜。名をレックウザ。天空の神と聞いた。

「・・・お前、この頃頻繁にここへ来るが、神としての仕事は良いのか?」

そう問えば、彼は少し考えたふりをして、笑って答える。

「ん~…別にいんじゃね?どうせ上から下見たって、人間共のすることなんて毎日ほぼ変わんねーし。アルセウスのヤツも何も言わねーから、別にいいだろ。」

そう言って彼は笑う。

私はこの笑顔が好きだ。

本当は注意しなければいけない筈。だが、彼のその笑顔を見ると、何故か注意できない。


「?ギラティナ?どうしたんだ?」

ずっと黙っていた私に、彼が話しかける。

どくん。

少し前から、彼を見ると、胸の内のどこかで、そんな音がする。

最近では、彼のことを思い浮かべると、自分自身、おかしくなる。

先日遊びに来たシェイミにも、変だと言われた。


「レックウザ。」

「ん?」

口が勝手に動いた。


「お前は私のことをどう思う。」

嗚呼。ついに言ってしまった。

ずっと胸の内に秘めておこうと決心した言葉を、私は言ってしまったのだ。

「どうって……」

彼は真剣に悩んでいた。気を遣ってくれているのだろうか。
それならばなおさらすまない。

「俺は、その…好きだぜ!お前のこと!世界一!」

世界一。好き。

その言葉が心といえる場所に浸透していくような感覚がした。

「……そうか。」

それならばそれでいい。

彼がそう言ってくれたなら、今は一方通行のこの想いも、いつかは届くと信じよう。



END?




感想
ひいぃギラティナーーーッ!!!
オレの嫁!!(死)
レックウザよ、愛の告白か!(えぇ)
愛海さま、ありがとうございました!!

 

モドル