溢れる想いを、伝えたくて。


              テンガン山・ やりのはしら


「あー、いい天気だなー」

気楽そうに声を出し、地面に寝転がる。
快晴の青い空が、彼の視界に映る。

空間の神パルキア。
今日彼は、やりのはしらで一日を過ごそうとここに訪れていた。

ここなら誰も邪魔はしてこない。

絶好の昼寝場所だ。



「やっぱ我が家が一番だぜ」
「どこが貴様の我が家だ」

空だけが映っていた視界に、一匹の青き竜が映った。
パルキアは驚いて起き上がる。

「なっ、なんでテメェが居やがるッ!!?」
「別に、特に理由は無いが。暇だったからな」


そう言い、ディアルガはやりのはしらの中央に歩いて行った。
そこで足を止める。


「……お前と会ったのは、丁度この時期の、この場所だったな」
「はぁ?」
「いや、だから……」

ムードも何も無い。
こちらはちゃんと接近しようと努力しているのに……

ここに来た理由だって、彼と会う為だ。

口が裂けても言えないが。


「じゃ、オレ寝るから」
「げ、おい貴様…ッ」

言い終わる前に、パルキアはいびきをかき始めた。
平和な寝顔が逆にムカつく。


--------あぁ。何故、こんな奴を好きになってしまったのだう。


「パルキア……」

返事は無い。
本当に寝ているようだ。

「好き…だ…」


寝ている愛しい彼の唇に、深いキスをする。
このまま、時が止まってほしかった。


「どうしたら、お前に近付けられるのだ…?」

こんなに近くにいるのに。
心は、近付く事を拒んでいる。


「……ッ」

泣きたい気分になって、ディアルガはその場を後にした。








「………ぁぃ

彼の背中を見送ってから、パルキアは起き上がる。

少し様子を見ようと寝る振りをすればこれだ。


「チッ…、勝手に人にキスなんざするなっての……」

口でそう言いつつも、内心は嬉しかった。
重なった唇の感触が、まだはっきりと蘇ってくる。

顔が火照って、赤くなっているのが自分でも分かった。


「……あの馬鹿」




好きだって分かっていても、今更言える訳がないだろ。


[END]






あとがき

はい、お粗末さまでした。
愛海さま、どうでしょうか?
速攻で考えたシナリオなので、いろいろとおかしいかもしれません…。
こんな駄文で良ければ、どうか貰って下さい!!

 

モドル