嘘でなければ

 

「な…な、テメェ、冗談はよせ!!」
「我は冗談など言っていない。本当だ。本人に会って確かめればいい話だろう」


ある、晴れた日の午後。


冬も終わりが近付き、春が少しずつ顔を覗き出し始めた時期だった。

 

てんくうポケモンレックウザ・たいりくポケモングラードンが会話を交わしていた。

 

「か、カイオーガが……」
「あぁ。我に相談してきたのだ。グラードンを好きになってしまった、どうしよう……・とな」

 

レックウザに告げられた衝撃な事実に、グラードンは頭を抱えて目の前の机に突っ伏す。
レックウザはそんなグラードンをニヤニヤしながら見るだけだ。


「ど、ど、どうすんだ、俺は!!?」
「そんなもの知るか。まぁとにかく行ってこい。ほれ、相思相愛とはめでたいな。我も嬉しい(かもしれない)」


グラードンは、今だ座った状態のまま動こうとしない。
それを見て苛立ちを覚えたレックウザは、立ち上がってグラードンの手を取った。


「!!?お、おいっ」
「黙ってついて来い。このヘタレが」
「はぁぁ!!?それはテメェもだろ!!」
「違うわ、このボケ!!誰がヘタレだ!!!」

 

ぎゃぁぎゃぁと騒ぎ立て続けていれば、いつの間にかある部屋の前に。

そこは、今話していた、カイオーガの自室だった。


「い…っ、は、放せぇぇ!!」
「ほれ、どんと行け!!それでも大陸を創り出した神か!!!」


無理矢理グラードンの背中を押し、部屋の中に突き飛ばした。
勢いで扉が開き、グラードンは部屋の中にバランスを崩しながら入る。

 

「ぉわあぁぁっ!?」
「!!?グラード……」


体勢を立て直せず、彼はそのまま倒れこんだ。
なんとか床に顔面をぶたず、腕をつく。

 

「っくそ、レックウザの…や………つ……」


目の前の光景に唖然とした。

そこには、こちらの顔を見て酷く驚いているカイオーガの顔が。

 

つまり、今、グラードンはカイオーガを組み敷いている状態となる。


「っっどわぁぁ!!!!?」
「なっ、なんなんだお前は!!さ、さ、さっさとどけ!!!」

どけ、と言われた直後に、腹にパンチを喰らった。
どく時間も無い。


「ぐぉ……、何しやがる!!」
「お前こそ!」


睨み合い、間に火花を散らす。

すると、カイオーガが突然はっとしたように目を逸らした。


僅かにその青い色をした顔が赤い。


「あ?なんだよ」

「い、いや…あのだな!!れ、レックウザが、その…っ」


レックウザの名前が出てきた途端、グラードンもはっとする。


そうだ、本来の目的を忘れていた。

 

「い、いや…俺……俺も、よ……なんつーか……」
「わ、私は……その……私も……」


長い沈黙が訪れる。

両者とも俯いている為、相手の表情を伺う事はできない。

 

「れ、レックウザに相談したんだってな?えっ、と、その……」


グラードンがその沈黙を破る。

その言葉に、カイオーガが顔を上げた。
しかし、表情は驚愕している様子だった。


「な、何を言っている。逆だろう?お前がレックウザに、その、私が好きだと相談して……」
「は?違ぇよ。お前がレックウザに………」

 


一方

 

 


「なんだ、以外にも簡単に引っかかりおったな、あいつら。うまくいってればいいがなぁ」

 

4月1日。


その事に気付いた二匹がと、レックウザがどうなったかは、

言うまでもないだろう――――。

 


[END]

 

 

あとがき

やっとこさ完成した…
レックウザはグラカイの関係を応援してればいい。
レク様はどんどん喋り方変わるなぁ
゛ほら゛→゛ほれ゛とか。意識して書いたんだけどね。


モドル