明日の天気

 

「明日は外でバーベキューをしましょう」

そう、ピーチ姫が言った。
しかしメンバーが喜ぶのとは裏腹に、明日の天気は雨との予報。
そこで、メンバーの一部がある計画を立てた。

「絶対に明日晴れにしよう!!」

言い出しはトゥーンリンクだった。
それにのったネス、誘われたリュカにポケモントレーナー。

他のメンバーは「雨なら仕方ない」と諦めかけているが、子供たちはそうはいかない。
バーベキューがしたい。
諦めがつかないのだ。

「まずはてるてるぼうずかな」
「一番王道だよね…」

ネス、リュカが最初に口を開いた。

「じゃあ、一階に行って材料取りに行こう!」

会議場所だったリュカとポケトレの部屋を飛び出し、階段を急いで駆け下りていく。

バタンと勢い良くリビングの扉を開けば、そこには既に先客がいた。

「あれ、マスターハンド?」
「珍しいね、こんな所にいるなんて」

広いリビングにいたのは、創造神と言われている巨大な右手、マスターハンド。
彼が乱闘の試合を監視しないでここにいるのは珍しい事だ。

「少し用事があってな…。乱闘の監視はクレイジーに任せている。
ところで、さっきから何を騒いでいるんだ?」
「うん、てるてるぼうずを作ろうって言ってたんだ」
「…てるてるぼうず?」

何故だ、とマスターハンドはある筈のない首を傾げる。

「明日みんなでバーベキューしようって、ピーチ姫が言ってたんですよ。けど明日の天気予報が雨って言ってて…」
「ほう…」

ポケトレの説明を聞き、マスターハンドは何か考えついたように、そのまま部屋を出ていった。
それを確認し、子供たちは部屋のあちこちに散らばって材料を探し始める。
タンスの全段を引いたり、カゴをひっくり返したり、4人は1日中、明日を晴れにする為懸命に努力をした。


------当日。


「リュカ、ポケトレ!!」

その日、2人はネスに叩き起こされ朝を迎えた。
リュカがまぶしそうに目を開け、体を起こす。

「何、ネス…?」
「晴れたよ今日!!」


昨日予報で降水確率が80%だったのにも関わらず、空は雲一つ無い快晴だった。
子供たちの望みは叶い、その日は無事バーベキューが行えたという。

 

「…マスター」
「なんだ?」

相棒の左手に話しかけられ、右手が振り返る。

「天気いじっただろ」
「…知らんな」


この本当の計画者は、晴れた空を見上げ、静かに答えた。

[END]

 

モドル